日本写真測量学会 関西支部

テクニカルセミナー/第73回空間情報話題交換会の報告


2014年2月7日(金)、常翔学園・大阪センターにおいてテクニカルセミナー/第73回空間情報話題交換会を開催しました。


「Structure-from-Motion (SfM)多視点画像解析を用いたインフラ構造物点検調査への応用」

計測リサーチコンサルタント 西村 正三 氏

講演資料:
http://www.jsprs-w.org/meetings/data/w0073_nishimura.pdf

キーワード:SfM,軍艦島,インフラ構造物点検調査,モニタリング

 計測リサーチコンサルタントの西村様より 「Structure-from-Motion (SfM)−多視点画像解析を用いたインフラ構造物点検調査への応用」 と題してご講演いただきました。

 高度経済成長期には、多くのインフラ構造物が建設され、数十年たった今では、 それらの老朽化が社会問題となっています。老朽化への対策には、目視点検による維持管理が重要であり、 点検作業の効率化が求められています。 こうした背景より西村様は、点検作業の効率化に対する写真測量技術・レーザ計測技術の応用に取り組んでこられました。 本講演では、その取り組み事例として、 UAV(Unmanned Aerial Vehicle:無人飛行体)を用いたギガピクセル画像投影システムと多視点画像解析について 紹介頂きました。

 UAVによるギガピクセル画像投影システムでは、 実際の道路橋を対象とした撮影事例をご紹介頂きました。 多視点画像解析では、多視点から取得された膨大な画像から構成された三次元データをご紹介頂きました。 この三次元データは、構造物の影による画像の欠損が少ないことから、 構造物点検に対して有効な手法となることをご説明頂きました。

 ご講演いただきました西村様には,この場を借りてお礼申し上げます。


※測量系CPD協議会において認定された学習プログラムとして終了後に参加者へ受講書が配布されました。
※GIS上級技術者の認定を受ける際の貢献達成度ポイントとして申請できる参加証も配布されました。