日本写真測量学会 関西支部

テクニカルセミナー/第79回空間情報話題交換会の報告


2015年2月6日(金)、常翔学園・大阪センターにおいてテクニカルセミナー/第79回空間情報話題交換会を開催しました。


「衛星SARを用いたダム等のインフラモニタリングについて」

国際航業株式会社 今井靖晃 氏

講演資料:
http://www.jsprs-w.org/meetings/data/w0079_imai.pdf

インフラ老朽化,ダム,変形計測,差分干渉SAR,ALOS/PALSAR

 第79回テクニカルセミナーでは, 『衛星SARを用いたダム等のインフラモニタリングについて』と題して、 国際航業株式会社 今井靖晃様にご講演頂きました。 講演では、1)インフラモニタリングの必要性とダムの変位計測、 2)合成開口レーダ(SAR)による変位計測の原理、 3)衛星SARによるダムの変位計測の可能性について、 ご紹介頂きました。

 高度経済成長期には、多くの大型インフラ構造物が建設され、 今では、 それらの老朽化が社会問題となっています。 1)では、老朽化対策における維持管理の重要性について、 国土交通省の取り組みをご紹介頂きました。 この中で今井氏は、大型インフラ構造物の一つであるダムの維持管理に求められる変位計測について、 説明されました。 2)では、SAR画像の特徴について、光学画像やレーザを比較しながら、 わかりやすくご説明頂きました。 衛星SARが、定期的に観測できるダムの変位計測の条件を満たす可能性があることをご説明頂きました。 最後に3)では、多時期衛星SARのデータ解析によって推定された変位と GNSSスタティック測量によって計測された変位の比較からご説明頂きました。

 ご講演頂きました今井様には,この場を借りてお礼申し上げます。


※測量系CPD協議会において認定された学習プログラムとして終了後に参加者へ受講書が配布されました。
※GIS上級技術者の認定を受ける際の貢献達成度ポイントとして申請できる参加証も配布されました。