日本写真測量学会 関西支部

第102回テクニカルセミナー/空間情報話題交換会の報告


2019年12月13日(金)、大阪府立大学 I-siteなんば においてテクニカルセミナー/第102回空間情報話題交換会を開催しました。


『国土地理院近畿地方測量部における地理空間情報活用促進に向けた取り組み』

国土地理院近畿地方測量部 宮本 歩 氏

講演資料:
http://www.jsprs-w.org/meetings/data/w0102_miyamoto.pdf

産学官連携、ウェブ地図、地理教育、防災・減災

『2019年度の国土地理院の災害対応と技術開発に対する取り組み』

国土地理院 基本図情報部 笹川 啓 氏

講演資料:
http://www.jsprs-w.org/meetings/data/w0102_sasagawa.pdf

災害対応、技術開発、令和元年度写真測量技術学会秋季学術講演会

 第102回テクニカルセミナー・空間情報話題交換会を国土地理院の宮本さまと笹川さまのお二人を講師に迎え,開催いたしました.

 はじめに,宮本さまにご登壇いただき,「国土地理院近畿地方測量部における地理空間情報活用促進に向けた取り組み」と題して,ご講演いただきました.

 近畿地方測量部では,基準点の整備・維持管理や電子国土基本図の更新といった業務に加え,整備されてきた地理空間情報の利活用の推進にも注力されています.具体的には,関西G空間フォーラムの事務局として活動や和歌山県教育委員会主催の防災リーダー研修会への参加など, 近畿地方測量部独自の取り組みをされているそうです. ご講演の最後には,地理院地図には「地理教育の道具箱」といった機能も含まれているなど,地理院地図の詳細についてもご紹介いただきました.

 宮本さまに続き,笹川さまに「2019年度の国土地理院の災害対応と技術開発に対する取り組み」と題して,国土地理院の2019年度の活動について災害対応と技術開発を取り上げてご講演いただきました.

 ご講演では,国内で発生した地震・大雨等の被災状況をどのように把握し,公開してきたかを,航空機や国土地理院ランドバードによるUAVでの計測結果などを基にご解説いただきました.近年では,航空機による観測に一眼レフカメラを用いることで,日中に撮影した画像をその日のうちに公開できるようになるなど, 作業時間・作業人数を大幅に減らすことができるようになってきたそうです.さらに,衛星画像や固定翼UAV空撮写真を使用した地図作成・更新業務の効率化やより見やすい地図表現方法の検討などの技術開発についてもご説明いただきました.

 ご講演いただきました宮本さまと笹川さまには,この場を借りてお礼申しあげます.


※測量系CPD協議会において認定された学習プログラムとして終了後に参加者へ受講書が配布されました。
※GIS上級技術者の認定を受ける際の貢献達成度ポイントとして申請できる参加証も配布されました。