第112回テクニカルセミナー/空間情報話題交換会の報告
2022年4月22日(金)、第112回テクニカルセミナー/空間情報話題交換会の報告をオンラインにて開催しました。
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『官民の空間情報を結集した自治体 DXへの取組とその課題』
東京都市大学 秋山祐樹 氏
講演資料:
http://www.jsprs-w.org/meetings/data/w0112_akiyama.pdf
自治体,DX,EBPM,空き家,超スマート自治体
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テクニカルセミナー/第112回空間情報話題交換会では、『官民の空間情報を結集した自治体 DXへの取組とその課題』と題して、東京都市大学の秋山祐樹様にご講演いただきました。
本講演では、ビッグデータを用いた自治体DXに向けた取り組みや、今後の自治体DXの可能性についての話題提供がありました。
初めに秋山様の研究分野の1つである、マイクロジオデータ(位置情報、時間情報をもつミクロな空間情報、空間ビッグデータ)について説明していただき、様々なビッグデータを統合解析することで都市や地域の特徴がデータに基づいて分析できるというお話をしていただきました。
続いて研究背景についてお話いただき、現在の日本社会は複雑化した地域課題を抱えており、課題解決のためにEBPM(証拠に基づく政策立案)を行う必要があることや、EBPMに必要な様々な統計データをマイクロジオデータによる研究を通して提供できることを示されました。
次に代表的な研究事例として、秋山様が関わっておられる群馬県前橋市におけるビッグデータを活用した超スマート自治体実現への取り組みについて紹介していただきました。この中で、超スマート自治体は、地域の課題解決に取り組むためのエビデンス(根拠となるデータ・統計)を多様なビッグデータを解析することで提供できることを、公共ビッグデータとAIを活用した空き家分布推定の具体例とともに詳しく解説していただきました。
最後に、自治体DXの今後の可能性について、今ある技術を活かして自治体DXを推進していくためには、産官学民で個々の人のDXへのマインドシフトを成し遂げることが重要であるとの考えを話され講演を締めくくられました。
講演後には、日本での国レベルでのデジタル都市の構想、より小規模な自治体でのDXへのアプローチ、個人情報を含むビッグデータ活用における課題、AIで分析する際の各データの重み付け、などについての活発な質疑応答が行われました。
ご講演いただきました秋山様にはこの場を借りてお礼申しあげます。
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