第117回テクニカルセミナー/空間情報話題交換会の報告
2023年2月3日(金)、大阪公立大学 I-siteなんば に於いて第117回テクニカルセミナー/空間情報話題交換会を開催しました。
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『日本の森林・林業の課題とリモートセンシングの活用』
森林総合研究所 関西支所 鷹尾 元 様
講演資料:こちら
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テクニカルセミナー/第117回空間情報話題交換会では、『日本の森林・林業の課題とリモートセンシングの活用』と題して、森林総合研究所関西支所の鷹尾元様にご講演いただきました。
本講演では、森林・林業分野でのリモートセンシングの活用を目指した森林総合研究所での最近の研究と関連情報についての話題提供がありました。
初めに、森林はスケールが大きく、変化はゆっくり長く、見通しは悪く、法が届きにくいといった特徴のある環境であり、リモートセンシングの利用に適した対象だとのお話をされました。また日本の林業が抱える様々な課題を挙げ、イノベーションによる林業の省力化・軽労化が必要との考えを述べられました。
次に、森林総合研究所で最近行われた研究の中から、Landsat衛星画像を使った時系列解析により日本全体の伐採地を分類し精度評価を行った研究、ドローン撮影画像を使った苗木位置の抽出や雑草木との競合状態の把握などにより下刈り作業の効率化を検討した研究、LiDAR搭載スマホ・タブレットを使った立木の直径と位置の測定・測量により森林調査の効率化を検討した研究について解説していただきました。
また森林総合研究所の活動に関連する情報として、都道府県、市町村、林業事業体が管理する森林情報を一元管理するシステムである森林クラウド、森林の状態を全国統一された手法で定期的に調査している森林生態系多様性基礎調査についても紹介されました。
最後に森林総合研究所での技術開発をこれからの森林・林業分野に活かしていきたいとの言葉で講演を締めくくられました。
講演後の質疑応答では、新技術を社会実装する場合の現場での課題について、講演者・参加者の経験や具体的な課題解決の方法について多くの意見が交わされました。
ご講演いただきました鷹尾様にはこの場を借りてお礼申しあげます。
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※測量系CPD協議会において認定された学習プログラムとして終了後に参加者へ受講書が配布されました。
※GIS上級技術者の認定を受ける際の貢献達成度ポイントとして申請できる参加証も配布されました。
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