日本写真測量学会 関西支部

第121回テクニカルセミナー/空間情報話題交換会の報告


2023年10月27日(金)、大阪公立大学 I-siteなんば に於いて第121回テクニカルセミナー/空間情報話題交換会を開催しました。


『地理空間情報DXの実現へ向けた技術開発のご紹介』

アジア航測株式会社 新名 恭仁 様

講演資料:非公開

 テクニカルセミナー/第121回空間情報話題交換会では、『地理空間情報DXの実現へ向けた技術開発のご紹介』と題して、アジア航測株式会社の新名恭仁様にご講演いただきました。

 本講演では、新名様がこれまで関わってこられた、地理空間情報分野でのDX実現に向けた技術開発の事例について話題提供がありました。
 「道路情報を活用した衛星画像の超解像化」では、解像度10mの衛星画像から、画像復元手法SwinIRの特徴抽出の学習過程に道路データを加える手法により解像度2.5mの画像を生成し、従来手法との比較を行った試みについて紹介していただきました。
 「Project PLATEAUにおける建物LOD2自動生成」では、AI等を活用したLOD2自動作成ツールの開発とOSS(オープンソースソフトウェア)化を目指して、一般的な撮影仕様の航空写真から3D自動モデリングを行った結果についてお話しされました。
 「橋梁のUAV点検に関する技術」では、新たに開発した点検用オルソモザイク作成ツール、Visual SLAM技術によるUAV自律飛行、全景・中景・近接撮影を組み合わせたSfM処理などの手法を用いたUAV橋梁点検の試行事例について解説していただきました。
 「点群のレジストレーション技術」では、地理座標と方位を持たない高密度SLAM点群に地理座標を持たせるため、地理座標付きの航空レーザ点群とSLAM点群の自動位置合わせ手法を開発した事例、MMS点群の位置ずれを補正するためにICP (Iterative Closest Point)と走行軌跡ベースによる位置合わせを行った事例、について解説していただきました。
 質疑応答では超解像の目的や利活用方法、3Dモデリングにおける地盤面標高、UAV撮影時のGNSS測位座標値の精度、MMS点群位置合わせの調整計算における重み付けなどについて多くの意見が交わされました。

 ご講演いただきました新名様にはこの場を借りてお礼申し上げます。


※測量系CPD協議会において認定された学習プログラムとして終了後に参加者へ受講書が配布されました。
※GIS上級技術者の認定を受ける際の貢献達成度ポイントとして申請できる参加証も配布されました。